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金融不安 [香港 金融機関]

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ご存知の通り、リーマンブラザーズがチャプター11を発動。
メリルリンチもバンク・オブ・アメリカに買収されるなど、
かなり混乱が続きそうな休み明けになりました。

個人的にはAIGの支援策に非常に興味があります。
16日付の日経では下記のように報道していますが、
米連邦準備理事会(FRB)は
大手証券ゴールドマン・サックス、
大手銀JPモルガン・チェースなどの米有力金融機関に対し、
米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を支援するために
700億―750億ドルの民間融資枠を創設するよう要請した。
米メディアが一斉に報じた。
AIGはFRBに直接融資を要請していたが、
FRBは民間主導の支援を模索しているもようだ。

当然、まだ明快な答えが出てきていません。
果たしてFRBの思惑通り事が進むのでしょうか?

万が一ですが、破綻などという事になれば
この会社は日本でも数々の保険会社を運営していますし、(アリコなど)
それに航空機リースなども手がけていますから
その影響は当然世界中に広がります。

株価ですが香港も東京もかなり下げました。
特に今日の香港の下がり方は常軌を逸しています。
東京以上に金融業に依存している町ですし、
その上、景気に左右される観光業にもかなりの人数を雇用を依存してますから
このままの状態が続くとお先はかなり暗い感じです。

第二次世界大戦前の不況時には南米や旧ソ連では
アメリカ発の金融恐慌に巻き込まれる事ないままに過ごせました。
これらの国が緩衝剤的な役割を果たしたのです。
ところが、今日では中国もロシアもこの資本経済下に組み込まれています。
全世界が一斉に不況に巻き込まれる公算になるのです。

ふと思ったのですが、
今回の会社の倒産劇が仕組まれたものであるならば、
昔から根強い噂のある米ドル刷新計画を実行に移す伏線に見えなくもありません。
この計画ですが、意図的に自らの発行するドルを暴落させ、
この機に現在のドルの使用を禁止して即時廃止。
そして、新たなドルを発行する計画が進められるというもの。
どこの国でもそうですが、恐慌下の通貨の刷新は荒っぽいものがありますから
当然、交換比率も米国が非常に有利になるのは目に見えています。
(似たような事がアルゼンチンにおいても行われましたね)
日本や中華圏の国が山ほど抱えている米国債などは紙くず同然になります。
そうすれば、米国としては積もり積もった債務もなくなりますし、
(旧通貨から新通貨に交換するので、その時に債務がチャラになる)損をするのは日本や中国だけ。
元々米国ドルにそれほど依存していない、EUや英国は日本や中国程の損はしない。

なんでも日本政府の外貨準備高のうち9割が米国ドルということらしいのですけど、
これっていったいなんなんでしょう.....
また日本銀行は日銀は自らも外貨準備を持っているのですが、
その金額は日本全体の外貨準備の3%ほど(残りは日本政府)とのこと。
日銀は資産の全運用通貨(ドル、ユーロ、ポンド、円)のうち
米国ドルの比率は65%と公表しているのですが、
年金問題の運用を含めて日本政府というのはお金に関して
あまりにリスク分散が出来ていないように思うのは私だけではないはず。

ちなみに以前、アジア通貨危機で痛い目にあった
マレーシアは金の先物にも投資して、リスクを分散化しているようです。


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