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香港の気候と災害 [香港 気候]

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香港は典型的な温暖冬季少雨気候(温暖湿潤気候移行部型)に属し、
秋、冬は温暖で比較的乾燥してはいるものの、
秋には台風の来襲も多くあります。
台風の時によくあるのは航空機が一旦香港まで行ったものの、
着陸が出来ずに台湾などにいく事。(この場合のホテル代は大抵無料)
春・夏は海からの季節風と熱帯低気圧の影響で高温湿潤になります。
お札にカビが生えたりするのもこの時期。
冬は北風が大陸から吹くため、
中華人民共和国本土の汚染された空気が入り込んで来ることが多く、
そのために近年は霧や靄が発生することが多くなり、
公共交通機関の付けっぱなしの冷房もあいまって風邪をひきやすいシーズンです。

また香港の地形は神戸や鎌倉同様に
山が平地ギリギリまで迫り、
少ない平地に海が面しています。
従って、かなり無理のある立地の住宅街もあり
土砂災害に巻き込まれる事も多くあります。

30余年前の災害ですが、
1972年におきた「六一八雨災」という土砂災害の記憶は
多くの香港人から消えていません。
1883年に香港気象台が出来て以来最悪の出来事で、
今でもこの記録以上の風水害は発生していません。
半山區の旭龢大廈というマンションに土石流が直撃し、
このマンションだけで67人が死亡する大惨事になりました。
また、時を同じくして九龍の秀茂坪の公営住宅に
土石流が直撃し71人が死亡しています。
この時の被害者数は合計で死者150名、重軽傷者数93名。
現在、旭龢大廈、秀茂坪共に跡地は慰霊公園となっています。

また、1976年にも土砂災害が発生し、
郊外の藍田(ラムティン)を中心に18人が死亡、
24人が重軽傷を負っています。

画像は秀茂坪の事件当時の様子です。


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