HSBCが人員削減 [香港 金融機関]
香港最大手の銀行であるHSBCが、
香港で人員を100人削減することを発表しました。
このニュースは非常な驚きを持って受け止められています。
HSBCは外国資本の銀行としては、
比較的人員削減をしない会社という事や
香港の発券銀行の中でも桁違いの規模という事で
香港では絶大な信頼を置かれていますし、
最近は、香港地場でない銀行から
HSBCや恒生銀行(共に英国系ではありますが)に
資本を移す動きが急浮上しています。
そんな時にこの人員削減のニュースが入った訳ですから、
香港人が驚き戦くのも仕方がない事なのです。
香港では日本に比べて株式運用や
信託運用をする比率が非常に高かったのですが、
上記のように地元銀行の短期の定期預金や普通預金に資産を移したり、
旧来からある金への現物投資に切り替える動きが盛んになりました。
資産を増やせないどころか、
銀行そのものが潰れてしまったら
大変だという気持ちがあるのかもしれません。
この前の東亜銀行の取り付け騒ぎもその一環でしょう。
また、金に対する投資は昔から良く行われているのですが、
政治を信頼しない華僑の知恵でもあるように思います。
今まで以上にハイリスクの投資をするとなると、
家族を説得するのも一苦労という事もあるのでしょう。
保険投資や社債なども売れないという話を聞くようになりました。
アメリカの政治の大失策で今日の株価も下落しました。
世界中の株価が下がっています。(香港だけは今日は上げに転じました)
正直、投資ってなんだろう?と疑問があったり、
なんとなく、金融機関に奨められてはじめたという方は
郵便貯金や定期預金でいいのでは?と思う今日この頃です。
それ位、今の金融相場は荒れているように思います。
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